≪EOEについて 2002≫

    今はすっかり立ち直って、振り切って、アスカの絵を描いている。 (もう*年も経ったんだし…!TT...) 立ち直れたのは時間の経過もあるけど、あれは「one more final」だったということに改めて気付いたからだ。 製作者は『EVA』という作品に3つの終わり方を提示してくれた。 TV、映画、漫画。観る人は、自分で気に入ったラストを選べるのだ。どれも本当で、どれも本当じゃない。 だったら私は、あのTVの終わりをとろう。それが「ただの馴れ合い」の世界でも。 あの終わりにはまだ未来を感じられた。皆、笑顔だった。

    でも、私はあの映画のラストから先はどうしても想像出来ない。 ミサト、リツコ、ゲンドウの最期はとても納得がいく。良く考えたと思う。 それでも、残されたアスカとシンジはお互いがお互いを嫌っている。 アスカに至っては、あの戦いで以前より更に心に傷を負ったことだろう。 そんな二人が、どうしてこれから先未来を築いて行けるだろう。 あの廃墟の星で。


〜アスカがあの場にいれた理由とLCLとラスト小考察〜

(1)弐号機は喰われたがエントリープラグだけは辛うじて無事で、その中にいたからLCLに還元されなかった。 (もともとプラグ内でLCLに包まれているし。)
(2)アスカも死なないままLCLに還元されたが、自分でいる事を強く望んだ為、復帰できた。

    私は(1)と(2)のどちらとも考えられて、本当のところは判らない。(2)の設定を補足すると、一度死んだ人はLCLに還元されても生き返って元に戻る事は出来ないと思っている。 肉体が魂の「入れ物」に過ぎなくても。 (だってミサトさんやゲンドウみたいに、……な死に方をした人が、元のちゃんとした体で生き返っても…。本人達も相当変な気がすると思います。) つまり例えると、ミサト、リツコ、ゲンドウは肉体で死んだのだから戻る事はないけど、 冬月先生やオペレーターの三人などは、アスカみたいに戻れる可能性があると思うのだ。本人達がそれを望めば。 あの場面には描かれなかっただけで、そのようにLCL還元前に生き残ってた人は、全員元に戻ってるのかもしれない。 (サードインパクト後で、一体どれだけが生き残ってたかは危ぶまれるが…。)

    だから、あの世界にアスカとシンジ以外の人が戻っている事も考えられるわけだけど、 シンジが「もう一度逢いたいと思った」人達が戻ってくるとは限らないし、死んでしまって戻って来れない人もいる。 シンジは以前のような世界を想像して、「もう一度逢いたいと思っ」てそれを望んだのに、実際の世界はそうじゃなかった。 しかも隣に居るのは「もう一度逢いたいと思」いはしたけど、自分を助けてくれなかった人。 絶望と憤りに駆られてアスカの首に手をかけた…とも考えられる。

    そんなわけで、映画の「その後」は考えられないまま数年を過ごして来たところ、 先日2001年のEVAカレンダーの中に「その後」を描いた絵を見付けて、とても新鮮だった。(買ってはない。)  雰囲気の良い絵で、「あぁ…こういうのを想像して描ける人もいるんだ…」と久々にちょっと感慨を受けた。 実際問題として考えると、あの二人は決してお互いを好きになる事はできないと思う。 二人にあんなことやそんなことがあっても、恋愛の「愛」情は生まれないと思うのですよ。 別の情は生まれるかもしれないけど…

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