EVAとの思い出。若気の至りばかり。

≪思い出 1≫
ほとばしってます。あちゃー…

    1995年。当時高校の寮生だった私は、自由にTVを観る事が出来ない環境にいた。 当初は新聞で題名を見て「ああ、また12chのロボットものか。」と思い 特に気に留めていなかったのだが、冬休み帰省した時になにげなく観てみた。 第拾弐話「奇跡の価値は」だった気がする。 アスカの「ほんとにバカね。」の台詞であっけなく終わったのが印象に残った。 (というか、それしか記憶に残らなかった。) 次の週、第拾参話「使徒、侵入」を観たが、ハイテンポかつハイレベルすぎてついていけなかった。 そこで冬休みは終わった。

    そしてまた春休み。第弐拾四話を観て、 「これやおいやばいんじゃないの?」と思った。これもまたよく判らなかった。  次週、第弐拾伍話を観た。これは、たまたまビデオ録画しておいた。  「凄い…!TVアニメでこういう表現の仕方もありなんだ!!」と、目からうろこだった。 なんと来週がもう最終回らしい。  そして、最終話。これも定時に見れなかったので、録画しておいたのを後で観てみたら……  綺麗完璧な終わり方に感動、絶句。 慌てて巻き戻しして観直して、そしてその春休みの間にこの最終2話を何回観た事だろう。(録画してた自分に感謝。) 何度も観る内に、OPのかっこよさ、 そしてアスカが私の心を知らず知らず占めるようになって行った。 この2話に心底傾倒した私は、寮に持ち込むためにテープ録音やら台詞書きとめやらと、度を踏み外し始めるのである。

    しかし、どうやら巷ではこの最終2話は絶不評のようであった。 謎が解決されてない、今までの話は何だったんだ…。 話の筋も知らず、謎の存在さえ知ることもなく最終2話を観た私は、 それを「最終2話」という形ですんなり受け止める事が出来た。 アスカについても「あの扱われ方はひどかった」からこそ、 可哀相な過去を背負いながらもそれをおくびに出さず生きてるけなげな子、として好きになったのだ。 実際のところ、放映通りに観ていたら私は果たしてアスカにこれほどはまっただろうか、と思うとちょっとわからない。 そういう意味で私は、自分にとって丁度良い方法でEVAと出逢ったのだと思う。

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