1995年。当時高校の寮生だった私は、自由にTVを観る事が出来ない環境にいた。
当初は新聞で題名を見て「ああ、また12chのロボットものか。」と思い
特に気に留めていなかったのだが、冬休み帰省した時になにげなく観てみた。
第拾弐話「奇跡の価値は」だった気がする。
アスカの「ほんとにバカね。」の台詞であっけなく終わったのが印象に残った。
(というか、それしか記憶に残らなかった。)
次の週、第拾参話「使徒、侵入」を観たが、ハイテンポかつハイレベルすぎてついていけなかった。
そこで冬休みは終わった。
そしてまた春休み。第弐拾四話を観て、
「これ しかし、どうやら巷ではこの最終2話は絶不評のようであった。 謎が解決されてない、今までの話は何だったんだ…。 話の筋も知らず、謎の存在さえ知ることもなく最終2話を観た私は、 それを「最終2話」という形ですんなり受け止める事が出来た。 アスカについても「あの扱われ方はひどかった」からこそ、 可哀相な過去を背負いながらもそれをおくびに出さず生きてるけなげな子、として好きになったのだ。 実際のところ、放映通りに観ていたら私は果たしてアスカにこれほどはまっただろうか、と思うとちょっとわからない。 そういう意味で私は、自分にとって丁度良い方法でEVAと出逢ったのだと思う。 |