□ 二人のハンデ □
4-5巻で、シャンプー登場、再登場話が、
「スケート」と「猫拳」エピソードの中と後に挟まるようにあるのですが、
二度とも、「スケート」と「猫拳」のシリーズ終わりを曖昧にしつつ
シャンプー編に「つながって」しまう流れになっています。
このように異なるエピソード同士がつながって続く流れは、
38巻中、恐らくこの二箇所だけだと思います。
その2箇所が、よりによって「スケート」と「猫拳」という、
乱馬vあかね名場面エピソードの後につながってしまったことが
悔やまれてなりません。
だって!
「スケート」では、道場のシーンや、あの名台詞や、あかねの気遣いなど、
二人の絆の急成長が描かれた話です。
良牙と女らんまのペア話で、その盛り上がりは一旦静まってしまいましたが、
ここまで2人の絆の見せ場があって成長したエピソードですから、
終わりにもう一発シメが来てしかるべきところだったんです。
「猫拳」ではもう言わずもがな、
作中で描かれた唯一のキスシーン(賛否両論あるにしろ。)の
後処理決着を絶対につけるべきでした。
話の初期に、この二箇所のシメ処をおろそかにしてしまった事が、
その後の2人の進展具合で長い単調な回り道を歩かせてしまったのです。
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