韓国るーみっく事情

20世紀末から21世紀初あたりに4年ほど、留学していました。
その頃の内容ですので、あまり鵜呑みにしないように。
今は随分変わっていることも多いと思います。

るーみっくを求めて:
   韓国では以前かららんまが、帰国する頃では犬夜叉も大人気でした。 アニメらんまは多分普通のTV放映はなく、ビデオでみんな知ってるんだと思う。 でも、衛星?のアニメ専門チャンネルでは普通に放映されてました。 犬夜叉のアニメは、滞在中には見かけませんでした。 るーみっく他作品は、ほぼ知名度ゼロです。 でも、漫画書店にはめぞんと人魚が置いてありました。二つとも18禁だったような…(うろ覚え)。 めぞんは『ドレミハウス』という題名で結構前から出ています。 作者名も明記されてたけど、これ海賊本なのかなあ。 (海賊本なのか準正式版なのか、区別つかずに接していました。) 表紙も少し違い、なかなか良く塗りなおされています。 また、これとは別に、同じ『めぞん』の題名で出ているverもありました。 『Pの悲劇』もありました。『専務の犬』は渡韓中に日本で発売されたので、 友人に頼み込んだら誕生日プレゼントとして送ってきてくれました。 下宿では手元に漫画のない状態だったので、渡韓中はこの1冊をなめつくすように熟読していました。 帰国した時に友人にお礼を言ったら、送料がすごいかかったと文句を言われました。

   そして。 人気のはずの『らんま』は…なんと、全ての出版社から発刊禁止本に指定されていました(驚愕)。 法に触れるとか。何の法だよー!! (海賊本や準正式版でほぼ全巻が出揃ったはずなのに、それすら跡形もなく消え去った。)(落涙)  どこの本屋に行ってもないんですよ。 韓国では漫画は一般書店ではなく、専門の「漫画書店」で買い求めます。 (この常識を知るのにも時間がかかったなー…; 知っても、いったいそれがどこにあるのやら…。 数自体が少ないので、その店の場所を知っていないと、やみくもに探し回っても全然見つかりません。 (専門書店は、流石漫画マニア向け。マイナー作品から驚くほど多くの作品の翻訳本がおいてあります。 しかし、日本ではこれぞ名作という作品でも、(絵や年代が)古ければ人気が出ないので扱われません…。残念しきり。) その代わり、貸し漫画屋(漫画喫茶)は大量にあります。 これは、漫画は買うものではなく借りて読むものという形態が浸透しているためです。 普通の読者が漫画を「買う」のは無駄なことだと思われています。 (実際、私も「漫画なんて借りればいいのに、なんで買うの?」と言われました。) このため、韓国の漫画家は、実力のある人気漫画家でも、 日本では考えられないほどの苦労を強いられています。 買う人がいないので、単行本が出ても収入になりません。 漫画雑誌出版社の土台ももろく、基本原稿料すら安定してもらえていないのが現状です。)…話がそれました。

   ある大型漫画書店に行った時に、友人が店員に聞いてくれたんですよ。 らんまとか高橋留美子作品は入る予定はないんですかって。 そしたら店員が、「あの人のはもう入らないですよー」と…;  友人のツテで出版社にも直接聞いてみてくれたんですが、 そこで得た答えは、この人の作品は韓国では出せない、ということでした。(絶望)  韓国のネット上ではらんまファンたちが集まって、 どうにかして漫画を手に入れられないものか話し合ってたりしました。 日本語のなら、大型書店の日本書籍売り場で頼むとか入荷情報を探るとか、 いや、でも漫画は入ってこないだろうとか、日本文化解禁がとうとか…。 韓国のファンもつらかったんだね…TT  (当時、日本書籍売り場に漫画は一切入ってきませんでした。アニメ誌は○。)

   他の漫画で裸が出ているのは18禁としてでも結構出版されているのに、 それでも出ないということは、なにがまずかったのだろう。 裸満載なのに、若い子に人気だからだろうか。 登場人物が、歳上に対して礼儀がなさすぎるからだとかも聞いたような。 (これは、乱馬→玄馬・八宝菜 のことだよなー。) ルームメイトは昔『らんま』のビデオを観てる時、 親に「子供が観るものじゃない」と止められたそうです。 まあ…、確かに恥ずかしいけどね…。 そういえば日本の本屋で『犬夜叉』を欲しがってる幼い娘に母親が、 「子供の読むものじゃない」と止めてました…←残念だがちょっと納得?)

   らんまのアニメは友人からビデオを借りて観ました。 主題歌はじゃじゃ馬だけです。(歌詞と絵は全然違う。) 女らんまの声がすっごくかわいいのです。 これは是非みんなに聞かせたい。韓国でも人気の声優さんです。

   犬夜叉も若い子に人気で、本屋で犬夜叉ファンの女学生2人が、 漫画の翻訳について不満を言っている光景を見ました。 どうやら翻訳が統一していないらしく、 巻ごとに人物名が日本語読みだったり韓国語読みだったりしているそうです。 (←これは今思うと、2001年以前か2002年末の記憶かごっちゃになってる。)

過去の日記:
日記をさぐってみると…、
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2000/06/28 (水) あたりに、日本文化第3次開放。 ○歌謡公演全面開放○一般劇映画劇場上映(除18禁)○アニメ開放(国際映画祭受賞作に限定)、 音盤については、日本語歌唱は除き、演奏音盤、外国語歌唱音盤などが開放。 放送分野では、スポーツとドキュメンタリーと報道プログラムに限り、初の開放。 ゲームは、ゲーム機用ビデオゲーム物を除いて全て開放。 残る開放待ちは、○18禁映画開放○日本語歌謡音盤開放○アニメ完全開放○娯楽、ドラマ等放送完全開放。 ってわけで、海賊業も、そろそろ潮時。(この時、漫画はまだ含まれていない。)

2001年6月、漫画関係の仕事をしている知り合いから、『らんま』1巻を借りる。 1巻だけはどうしても欲しいんだけど、これはるーみっく禁止令が出る前に朴さんが入手した、 今は手に入らない貴重なものなので譲ってくれませんでした。ふぅ。

某年某月。 韓国語版のうる星をどうしても見たい見たいと切実に頼んでいたら、 朴さんがわざわざ友人から1冊、借りてきてくれました! 『らんま1/3』という題名で、表紙絵と中身は『うる星』という海賊本。 らんまの方が知名度があるのでこのような題名になったと思われます。 (でも後に、友人が同じ題名でらんま表紙の画像を見たことがあると言っていたので… これ自体がどういうものかはよくわかりません。) 実物で欲しかったのですが、 「これは(今の韓国でうる星が載っている)とても貴重なものだから、あげることは出来ない」 と言われ、1ページだけコピーして返しました。 表紙はワイド版3巻で、中身はワイド版2巻あたりの内容。 微妙にラムのビキニの上下が太くなっていたりします。 ラム以外の登場人物は全員韓国名。 花札はマリオゲームになっていました。 (韓国にも花札はありますが=賭け事なので、子供向けに変えたのだと思われ。)

私の帰国後に、らんまの正式韓国語版が出版された。
2002年6月末。親友が1巻を誕生日プレゼントに送ってきてくれた。 (ついに正式版が出るという情報を知り、すぐに頼んだ。) 韓国にいる間、私がどれだけこれを待ち望んでいたか! これを手に入れるため、この情報を仕入れる為、私がどれだけ苦労し、彼女にどれだけ苦労かけたことか! しかも巻末に『うる星』(韓国語正式版)の宣伝が!(これも絶対手に入れる!)

2002年12月末、一年ぶりに渡韓。 漫画専門店でうる星正式版を買い漁る。まさかコレを自分で買える日が来るなんて…(感涙)  個人的には題名の翻訳にとても満足。ものすごい頑張って直訳してくれたのです。 友人には不評でしたが。
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………なんていうか…、るーみっく欲しさに苦労してたよなあ、ほんと…。 ほんの数年前の事情なのに、今ではとても考えられないよね…。

らんまの登場人物名:
  TV放映されたアニメも、古い出版の漫画も同じ韓国名です。 韓国ではこっちの方が有名ですが、日本名を好んで使うファンもいます。 乱馬、シャンプー、ムース、八宝菜などは同じ。
乱馬の名字は、南宮[NamGung]。二文字ある珍しめの名字。
かすみ=はな なびき=どぅな あかね=せな
一郎次郎三郎の女版(思いつかない…)みたいなイメージですが、 実際にはそういう使われ方はないような。かわいい名前よね。
九能先輩=かん だるぐ[Kang DalGoo]
良牙=じゃん だりょん[Jang DaRyong]
右京=めん ごんすん[Meang GongSoon] 珍しい名字だな…。


私が持っているるーみっくの韓国本:
・らんま(準正式版?) 第9巻
  発禁になり普通の漫画書店には置いていないことがわかったので、 市場の古本屋で必死に探しました。本当は1巻が欲しかったのだけれど見当たらず…(涙)  1993年出版 作者の名前が載っていて、 韓国語版として契約登録して出版しているとの旨が書いてあります。ので海賊本ではないと…。作りはそれくさいですが。 色々修正されています。小太刀の着物や乱馬の裸など。巻頭におかしなカラー挿絵が4ページ入っています。 韓国語は横書きなので、本自体が鏡印刷の左開き。裏表紙絵は何故か17巻。登場人物は韓国名。
  他の漫画もみんなそうでしたが、なぜこのような修正が入るのかというと、 日本文化正式解放(つい数年前です)以前に韓国版として出版されたものは、 それが日本のものであるということを隠さないと出版できなかったからです。 暗黙の了解で、みんなこれらが日本のものだとわかっていても。

・らんま(正式版) 第1巻
  ついに!待ちに待ったらんま正式版。2002年出版。上とは違い、無修正の完全版です。登場人物も日本名そのまま。 らんまの第1巻はドイツ語版でも持ってます(鏡印刷の左開き)。あと香港では17巻を買ってきました。 外国語勉強するには、翻訳漫画は必需品よね。(私の持論)

以降の日本の漫画は、多分基本的にどの作品も日本名そのままで訳されて出ていると思います。 アニメになると、聞き取りやすさのために名前を変えますが。

・うる星(正式版) 巻数ばらばらで10冊くらい。
  単行本ver。無修正の完全版です。登場人物も日本名そのまま。題名も頑張って直訳。でも「だっちゃ」はありません。 私は最初にワイド版で集めて、単行本の絵は知らずに寂しかったので…。 単行本は韓国語で全巻揃えたいとか思って数年。 最近めっきり行く機会がない。 前回、出ている分だけ一気に買って帰るんだった。 (その時はまだ全巻出ていなかった。)ワイド版は出ないと思う。

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