Eleanor Farjeon

シロツメクサ

○作品紹介○
エリナー・ファージョン。 …イギリスの、アンデルセン。
本の小べやからつむぎ出された、なつかしい"おはなし" ……。

ファージョン作品集
(岩波書店/ 訳 石井桃子)

(1) 年とったばあやのお話かご
(2) イタリアの のぞきめがね
(3) ムギと王様
(4) リンゴ畑のマーティン・ピピン
(5) ヒナギク野のマーティン・ピピン
(6) 銀のシギ
(7) ガラスのくつ
岩波少年文庫
(岩波書店/ 訳 石井桃子)

・ムギと王さま 本の小べや 1
・天国を出ていく 本の小べや 2
 (↑『ムギと王様』を二冊にわけた。)
・リンゴ畑のマーティン・ピピン (上/下)

子どもの文学・青い海シリーズ
(童話館出版/ 訳 松岡享子)

・町かどのジム

絵本
・マローンおばさん
 (こぐま社/ 訳 阿部公子・茨木啓子/ 画 エドワード・アーディゾーニ)
・ねんねんネコのねるとこは
 (評論社 児童図書館・絵本の部屋/
 訳 まつかわまゆみ/ 画 アン・モーティマー)

・エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする
 (岩波書店/ 訳 石井桃子/ 画 シャーロット・ヴォーク)

自伝
・想い出のエドワード・トマス―最後の4年間
 (白水社/ 訳 早川 敦子)
・ファージョン自伝―わたしの子供時代
 (西村書店/ 監訳 中野節子/ 訳 広岡弓子・原山美樹子)

関連書籍
・エリナー・ファージョン―その人と作品
 (新読書社/ 著 アイリーン・コルウェル/ 訳 むろの会/ 1988)
・エリナー・ファージョン伝―夜は明けそめた
 (筑摩書房/ 著 アナベル・ファージョン/ 訳 吉田新一・安部珠理 1996)
・エリナー・ファージョン―ファンタジー世界を読み解く
 (ラボ教育センター/ 著 川越ゆり/ 2001)
・エリナー・ファージョン 現代英米児童文学評伝叢書
 (KTC中央出版/ 著 白井澄子/ 2002)

○おはなしリスト○
年とったばあやのお話かご
・年とったばあや ・金の足のベルタ ・青いハスの花
・じまんやのインファンタ ・人間て ほんとにばかなものですね
・イラザーデひめのベール ・ラップランドの子 リップ
・棟の木かざり ・そのあなは つげない ・中国の王女さま
・金ワシ ・ふたりの兄 ・海の赤んぼう

イタリアの のぞきめがね
・ブリジェットのイタリアの家 ・オレンジとレモン
・誕生日の仮装舞踏会 ・ロザウラの誕生日 ・アニーナ
・トリポリの王さまがパスタをもってくる
・ナンとチェッキーノ ・こわがりの薬草 ・ネラの舞踏ぐつ
・リンダリーさんとリンダリーおくさんのおはなし
・イタリアよ さようなら

ムギと王様
本の小べや 1…

・ムギと王さま ・月がほしいと王女さまが泣いた ・ヤング・ケート
・名のない花 ・金魚 ・レモン色の子犬 ・貧しい島の奇跡
・モモの木をたすけた女の子 ・西ノ森 ・手まわしオルガン
・巨人と小人 ・小さな仕立屋さん ・おくさまの部屋 ・七ばんめの王女

本の小べや 2…
・天国を出ていく ・小さいお嬢さまのバラ ・むかしむかし
・コネマラのロバ ・ティム一家 ・十円ぶん ・「ねんねこはおどる」
・ボタンインコ ・サン・フェアリー・アン ・ガラスのクジャク
・しんせつな地主さん ・「がみがみシアール」と少年 ・パニュキス

町かどのジム
・デリーとジム ・男の子のパイ ・みどり色の子ねこ
・ありあまり島 ・ペンギンのフリップ ・九ばんめの波
・月をみはる星 ・大海ヘビ ・チンパンジーとポリマロイ
・ジムのたんじょう日

○語り○ (暫定)
出会いは、岩波少年文庫の『天国を出ていく 本の小べや 2』でした。 図書館で題名にひかれて、なんともなしに借りた児童向短編集だったのですが…  読み終わって・・・・・
やられました。
すごい、いい。 良いおはなしを、どれもとても上手く書いてあるのです。

表題作の『天国を出ていく』は、冒頭のフランスのオニ決め歌を、 歌詞から想像して「おはなし」にした話です。

一番良い話は、『しんせつな地主さん』。 冒頭を読んで復讐の話だと思った、あさはかな私のばか! もう、すごいくらいに良い話です。 第一衝撃

そして『パニュキス』。 5歳の男の子と女の子のかわいい恋話だったのに・・・ 児童短編でこの深みはなに!!??   第二衝撃

・・・・・やられました。

紀伊国屋でファージョン作品集を全巻一気買い。 まだ私が持っているのは、その全集と『町かどのジム』だけです。 全集の方は、読み終えてしまうのがもったいなくてもったいなくて(涙)、 『ムギと王さま』(の前半)と二冊の『マーティン・ピピン』だけ、まだ読めません…。

特異極まる作者の子供時代。↓

○作者紹介○
エリナー(エリノア)・ファージョン [Eleanor=Farjeon]
(1881-1965) イギリスの作家。
子供向け短編を集めた「Little Book Room」(=「ムギと王様」)で カーネギー賞、第一回国際アンデルセン大賞を受賞。
多くの作品の中に語り手と聞き手をキャラクターとして登場させ、 語り手が物語を語るという形(「枠物語形式」)でストーリーを展開しました。

ファージョン家は、両親も子供も正規の学校教育を知らずに育ちました。 ファージョン家の子供部屋は、兄ハリーの統率する一つの王国でした。 そこでは、ハリーが規則をつくり、遊戯を思いつき、寝る時間をきめ、 誰にも妨げられない生活を送る事が出来ました。 ことに、ハリーと妹エリナーは、ほとんど一体といってもよく、 ハリーが歌うと、エリナーはほとんど自覚することなく、 それに合わせて二部合唱をする事ができたといいます。 エリナーは、あまりに大きな兄の影響下にあったため、二人は知らぬ間に、 一種の自己催眠による、ふしぎな世界に入っていました。 彼らは二人だけで、他の人の知らない人物になりきり、 何時間でも、そうなっていることができるようになりました。 二人の間で「TAR」と呼ばれていたこの遊びは、20歳を過ぎても続きますが、 王室音楽学校の教授に任命されたハリーは突如、エリナーをTARから解放します…
第三衝撃(萌)

30歳前に、妻子ある詩人エドワード・トーマスを心から愛するようになりますが、 彼には何も告げず、何ものも求めず… 四年後、エドワードは第一次世界大戦で戦死します。 しかし、知り合ってまもなく彼の妻ヘレンには、彼を愛している事を告げ、 なんとその後二人は心からの友達になるのです。
第四衝撃

・・・・・やられました。

○LINK○
月がほしいと
でこぽんが泣いた
エリナー・ファージョン紹介ページに、
出会いや、お気に入り紹介があります。
mitchell このページに、「おはなし」について
とても良い言い方で紹介文があります。

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