チェブラーシュカ

チェブラーシュカ
「ぼくが荷物を持つから、ゲーナはぼくを持って」

●作品紹介●
  猿でも熊でもない、学術上正体不明の動物。 アフリカでオレンジの箱に入り、うっかりロシアへ運ばれる。 果物屋の主人に発見された時、長旅で足がむくんで倒れてばかりいたので、 「チェブラーシュカ(ぱったり倒れやさん)」と名づけられる。
  一方、 動物園には「ワニ」として働くワニのゲーナがいた。 チェスも出来るし、アコーディオンも弾けて歌も歌える。 けれど、ひとりぼっちの寂しさを感じて「友達募集」のチラシを書く。
  友達になった紳士のゲーナと子供のチェブラーシカ。 それに元スパイのいたずらおばあさんも加わって、 ささやかな愛ある日常がはじまる。 私たちが垣間見るのは、そのほんの一場面。

第一話 こんにちはチェブラーシカ(1969年)
第二話 ピオネールに入りたい(1971年)
第三話 チェブラーシカと怪盗おばあさん(1974年)
第四話 チェブラーシカ学校へ行く(1983年)

… … … … …

  ロシアの人形アニメーション。全4作の短編。
どういう経過か30年も後に日本で上映され、キャラクターのかわいさと 作品の古めかしい雰囲気に心を奪われた女性ファンが一部で急増、(私含む。) 本場のぬいぐるみを求め、現地ロシアまで旅するファンも現れ、 にわかロシア語ブームが発生、初級ロシア語教材売り上げに大きく貢献した。 実はかわいいだけではなく、当時のソ連の様子や、 今にもつながる環境問題、福祉問題などを取り入れた社会的内容でもある。 人形の表情、動作、小物など細かいところにも気を配り、音楽がまた沁みる。 原作である絵本も大量に出ているが、第1作は『わにのゲーナ』。 ロシア国民から愛されているマスコット的存在。

●語り●
  私が初めてそれを知ったのは、学校のロシア語の授業でだった。 先生が授業用に持ってきたビデオが『チェブラーシュカ』だったのである。 一目惚れだった。 シめたいくらいにかわいい。 一番後ろの席で一人、大興奮していた。 このかわいさを残しておかなければならないと、 ノートに手早くその姿を描きとめた。 (数日後そのラフは、その年の自己内最高傑作CG↑へと変化を遂げる。)  ビデオの内容は一言も理解できなかったが、 チェブラーシュカの表情、仕草、声の一挙一動を 目と耳に焼き付けることだけに集中した。 是非ルームメイトにも見せてあげたかったが、 下宿のビデオは盗難にあったばかりなので 先生からテープを借りることを断念。 帰宅後、ルームメイトに熱く語って聞かせる。
  この生き物についての情報をとにかく何か知りたいと、 翌日早速検索をかけたところ、韓国では知名度0。 外国語書籍のある本屋に行っても、ロシア語のものはなかった。 とりあえず最後の希望をかけて、ロシア文化院の場所を地図で確認しておく。
  だがしかし、ほんとにどういうタイミングか、 ぴったりその頃、日本で公開されていることが判った。 日本語字幕付…! 一時帰国してしまいたいほどの衝動だったが、 もはや1単位の余裕もない私にそんな無謀が出来るはずもなく、 仕方なく日本の友人に薦めて、むりやり私の代わりに観に行かせた。
  帰国後は当然DVDを購入し、内容をたっぷりと堪能。 人形はささやかながら数種類発売されているが、 画像を見たところどれも微妙にイマイチなので、(見る目厳しすぎ。) 残る高望みは実制作に使われた人形を手に入れることである。
いや、むしろ実際に生きているのをほしい。

  4編だけなのが悔やまれるが、この日本での人気に便乗して もし新作を作ったとしてもチェブラーシュカの役だけは、 人形も声優も当時のままでないと価値は半減するといっていい。 あの声優さんが健在だとしても、今はもうあんな声は出ないんだろうなぁ…。 吹き替えの声もかわいかったけど、ロシア語の元声は必聴!!

2004年アテネ五輪ロシアチームのマスコットキャラクターにもなりました。

日本公式では「チェブラーシカ」になってますが、本来の発音通りに そのまま表記すると「チェブラーシュィカ」。([シュィ]を一音で。) 個人的には、日本語表記は短く「チェブラーシュカ」を推奨です。

●LINK●
オフィシャルHP 跡地……
チェブ同盟 チェブラーシュカ同盟。
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チェブラーシカの部屋 日本一のチェブファンサイト。
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かわいいなあ、もう。
アテネオリンピック
in チェブ
アテネ五輪TV放映の中のチェブアルバム。

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ЧЕБУРАШКА(C)ウスペンスキー・ロマン=カチャーノフ/1990-1991